おはようございます。こんにちは。こんばんは。
2022年10月、ここ1年くらい、話題に上がることがかなり増えてきた『web3』について解説していきます。
今回、初心者向けということで、ざっくりと概念を把握するための記事となっています。
Contents
web3とは
web3とは、
「分散型インターネット」と称される、web2.0の次にくると言われているインターネットのことです。
暗号通貨であるEthereum(イーサリアム)の共同設立者である、イギリスのギャビン・ウッドが提唱した概念です。
web3と言われているように、web1、web2に分類されているものもありまして、それぞれ次の通りです。
Web1.0
インターネット初期の段階で”Read”(読むこと)を基本としたものです。
インターネットを利用する一般的なユーザーは、一部の人や会社が発信した情報を一方的に受けとる(”Read”)側にいたことを表しています。
年代で言ったら、1990年代から2000年代前半くらいまででしょうか。
一方通行のインターネットの時代ともいえます。
web2.0
web1.0の次の段階で、”Read”に加えて、”Write”も加わった世界です。
いわゆるSNSなどの普及に伴って、多くのインターネットユーザーが自分自身も発信する立場になりました。
誰もが情報の受け手であり、同時に発信者であるインターネット時代の概念です。
年代でいうと、2000年代後半から2020年頃まででしょうか。
双方向性のインターネット時代です。
web2.0になったことで1ユーザーであっても情報の発信者になれる一方、その果実をプラットフォーマーが独占してしまうことが課題と考えられていました。
web2.0の世界の代表的な例としてはYouTuberが挙げられます。
YouTuberとして莫大な富を得る人も現れ、YouTuberが小学生のなりたい職業ランキングで上位になる一方で、結局一番得をしているのはプラットフォーマーであります。
例えば、YouTuberはコンテンツをプラットフォーム上にアップしているため、プラットフォーマーがなくなってしまうとコンテンツもなくなってしまいます。
更には、アカウントがプラットフォーマーの都合で消されてしまう可能性もあり、発信者はプラットフォーマーに依存している状態です。
GAFAなどの超巨大会社が生まれた時代でもあります。
web3
一言でいうと、”Read&Write&Own”の時代です。
web2の概念に加えて、”Own”(所有)が加わっています。
web3ではデータは個人が所有することになるので、web2での課題を解決できるといわれていて、Web2.0へのアンチテーゼとして生み出された概念ともいわれています。
※実際、2022年段階でそんな単純・簡単に解決できる状態ではないですが。
これらは、ブロックチェーン技術をもとにした色んな領域を含んだ概念をさしています。
web3の関連領域
先ほど、web3は色んな領域を含んだ概念と言いました。
直近流行っているものだと、例えば以下のようなものがあります。
・DeFi
・NFT
・DAO
詳しい概念や技術を理解するには、もととなるブロックチェーン技術を理解する必要があります。
次の章で簡単には説明しますが、詳細はこの記事では割愛します。
ブロックチェーンとは?
総務省いわく、、
ブロックチェーン技術とは情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続して、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種であり、「ビットコイン」等の仮想通貨に用いられている基盤技術である(下図)。一般社団法人日本ブロックチェーン協会は広義のブロックチェーン11を「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術」12と定義している。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd133310.html

また、日本ブロックチェーン協会いわく、、
1)「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。」
https://jba-web.jp/news/642
1) A blockchain is defined as a protocol, or implementation of a protocol, used by an unspecified number of nodes containing Byzantine faults, and converges the probability of consensus reversion with the passage of time to zero.
2)「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」
2) In a broader sense, a blockchain is a technology with a data structure which can easily detect manipulation using digital signatures and hash pointers, and where the data has high availability and integrity due to distribution across multiple nodes on a network.
とのことです。。。
あんまわからないですよね、、?
簡単に言うと…
- 2009年にサトシ・ナカモトによって作られたもの
- ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の基幹技術
- 「ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術」 → そのため、ブロックチェーンと呼ばれる
であり、特徴は次の通りです。
- 改ざんが非常に困難
- システムダウンが起きない(起きにくい)
- 取引の記録を消すことができない
- 自律分散システム(⇔中央集権的システム)
- 人種や国境を超えてサービスを利用できる
まだあまりピンとこない人も多いかもしれませんが、、、
実際の生活の中で、すでに使われ始めている利用例を紹介しますので、その中でイメージ掴み身近に感じてもらえたらと思います。
実生活の中での活用例
Brave(ブラウザ)
Braveの最大の特徴は、広告の表示、非表示をユーザーが自由に設定できる、という点です。
また、広告表示をオンにした場合、閲覧した広告の数に応じて「BAT(Basic Attention Token)」と呼ばれる仮想通貨が手に入る点もポイント。「bitFlyer」などの仮想通貨取引所と連携すれば、広告を閲覧して貯めたBATを換金することも可能です。
OpenSea
世界最大手のNFTマーケットプレイスです。
NFTマーケットプレイスとは、アートや音楽などのNFT作品を売買できるプラットフォームのことです。
STEPN(ゲーム)
トークン(暗号通貨)を稼ぐことができるアプリです。
ウォーキングしたり、ランニングしながら稼げるので、Move-to-Earn(M2E)と言われています。
日本語で言うと、運動して稼ぐですね。NFTのスニーカーを利用し、トークン「GST」を稼ぐことができます。
市況感
web3はまだまだ始まったばかりの概念です。
投機筋の人も参入している影響もあり、世間の熱の上がり下がりが大きい状況です。
備忘録も兼ねて、2022年10月段階の市況感を記載していければと思います。
ビットコイン価格
ビットコイン価格は2022年11月の770万円ほどがピーク。
2022年10月時点では300万円弱ほど。
ビットコインの時価総額
ビットコインの時価総額は50兆円です。トヨタが30兆円ほどなので、結構な規模であることは感じられると思います。
暗号通貨界全体では、2021年末の最高時点で400兆円弱まで膨れ上がりました。
流行り・廃り
まとめ
ということで、色々と話は飛びましたが、ざっくりとweb3関連の内容を記載してみました。
少しでもweb3について理解が深まる助けになっていたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!ではでは!